日常茶飯事<next>29
「セイ、おいで。」
<ウォン!!>
「し〜〜〜っ・・・静かにおいで。」
返事はしなくてもいいよ。
由奈はもう寝たし、総ちゃんは仕事してるし、朝は僕が一番早起きするからセイが僕の部屋にいても2人にはバレないわけで・・・。
ふふ・・・子供の頃からの夢だったんだ。
ペットと一緒に寝るのって。

セイを個室に入れるのは禁止されてるんだよね。
子犬の頃なら、おしっこを漏らしたりする心配があったかもしれないけど、もうトイレトレーニングもバッチリだから、部屋に入れても大丈夫だよね。
だいたい子供の由奈はともかく、僕は大人なのに、どうして僕まで禁止されなきゃならないんだ。

<クゥ〜・・・オン、オン!!>
2階へついて上がることってあまりないから、階段が苦手なんだ?
1〜2段上がっては下りての繰り返しだ。
僕の部屋、2階にするんじゃなかった・・・。
「抱っこしてやるよ・・・。」
うっ・・・。
一応まだ子犬なのに、すごく重い・・・。今何キロだっけ・・・。



やっとのことで部屋へ連れて来た。
「セイ、一緒に寝よう!!おいで!!」
<クゥ〜〜〜ン・・・>
ベッドを叩いて上がれってジェスチャーするけど、ベッドの段差が怖いのか、なかなか上がろうとしない。
「しょうがないな・・・。」
重いけど抱っこしてベッドに上げた。

「ほら、じっとして。」
ベッドに上げたのはいいけど、興奮してじっとしてくれない。
これじゃあ一緒に寝るどころじゃないよ・・・。
「わっぷ・・・セイくすぐったい・・・。」
興奮して飛びついたり顔を舐めたり・・・。
「お願いだからおとなしくしてよ。」
僕はセイが落ち着くまで眠れないわけ?とんだ計算違いだ・・・。



落ち着いたかな?
「わっ!?」
興奮しぱなっしだったから、ベッドがヨダレだらけだ・・・。
「セイ〜〜〜・・・。」
超大型犬って、ヨダレがすごいんだよね・・・。
掛け布団は大丈夫だけど、敷布団がベトベトだ・・・。シーツを換えなきゃ・・・。

はぁ〜〜〜・・・。
僕は夜中に何をやってるんだろう・・・。



「瀬奈、さっきセイが吠えてなかった?」
ヤバイ!!
階段を下りたところで総ちゃんと鉢合わせになっちゃった・・・。
書斎から遠い方の階段だったから大丈夫だと思ってたのに、トイレへ行ってたらしい・・・。
「う、うん。
ゴキブリがいたみたい・・・。」
「ふーん・・・。
 そのシーツは何?」
「こ、これはちょっと・・・その・・・。」
とっさに言い訳が出てこない・・・。
「汚しちゃったから交換したんだ・・・。」

<ウォン、オンオン・・・>
わぁぁ〜〜〜っ!!セイのバカバカバカ〜〜〜!!
「・・・セイの鳴き声が2階から聞こえたけど?」
きっと、部屋に置き去りにしたから淋しくて吠えたんだ・・・。
「えっと・・・それは・・・。」
「部屋に入れるなって言わなかったっけ?」
「う、うん!!
 総ちゃん、そんなこと言ってないよ・・・。」
笑ってごまかそうと思ったけど、顔が引きつる・・・。
「早くセイを部屋から出しなさい。
 それと、明日はお仕置きをするからね。」
「そ、そんな・・・。」
それだけ言うと、総ちゃんはさっさと書斎へ戻っていった・・・。
セイは出してもいいけど、お仕置きなんて嫌だ・・・。







「さてと、由奈は学校へ行ったし早くココへおいで。」
催促するように、総ちゃんが自分の膝を叩いた。
「待ってよ・・・今出たばかりじゃない・・・。
忘れ物とかして戻ってきたら・・・。」
ちょっとでも先延ばしにしたいのもあるけど、本当に戻ってきたらと思うと・・・。
「いいよ、先に洗濯物片付けておいで。
 でも逃げるんじゃないよ?」
やっぱり先にお仕置きされるほうがいいかな・・・?



「一応・・・用事は終わったよ・・・。」
洗濯物を干して、リビングに戻ってきた・・・。
本当は戻りたくなかったけど、逃げるとこなんてないし、逃げ切れるわけでもない・・・。
「自分から戻ってくるなんて、たいした進歩だね。」
自分でもそう思う・・・。
「昨夜のシーツはセイにおしっこされたの?」
「違うよ・・・。ヨダレを垂れられただけ・・・。」
「由奈が真似しないとは限らないから、セイを部屋へ連れて行くのはやめなさい。
 瀬奈が良くて由奈がダメなんて言えないからね。」
「う、うん・・・。」
いつもなら、すぐに膝に乗せられてお尻を叩かれるのに・・・。
今日は・・・お仕置きは・・・どうなってるんだろう・・・。
「言いたいことはそれだけだから・・・。」
そう言って立ち上がると、僕を抱き寄せキスをしてきた。
「ぅん・・・ん・・・。」
それもかなり濃厚なのを・・・。
「んっ・・・!!」
Gパンのボタンを外され、パンツの中に左手を入れられる・・・。
「や・・・総ちゃ・・・。」
「嫌なの?」
「う、ううん!!
 嫌なんじゃないけど、いつもならお仕置きされるから・・・。」
「それは・・・これからするんじゃない。」
一瞬、間が空いたけど・・・それって僕が“お仕置き”という言葉を発したから・・・?

暫くまさぐられた後、立ったままGパンとパンツを下ろされ、ソファに腰掛けた総ちゃんに腕を引っ張られて、膝に引き倒された。
「じゃあ始めようか。」
そんな予告いらないよ・・・。
だいたい、さっきまでのムードは何だったの!?
「いっ・・・痛い・・・。」
「痛くないよ、本気で叩いてるんじゃないんだから。」
なんとなくいつもよりは痛くない気もするけど、それでもやっぱり僕には痛いよ・・・。
「やだ、やめて・・・。
 お仕置きなんて嫌だぁ・・・。」
「お仕置きじゃないよ。本気で叩いてるんじゃないって言ったでしょ?」
「だったら・・・。」
だったらやめてくれたって・・・。
「でも言葉とは裏腹に、瀬奈はお尻を叩かれるのが好きだよね。」
好きじゃないよ〜・・・。
ただ、お仕置きをされてる間は、僕のことを見てくれてるって気持ちはあるんだ・・・。
「うん・・・好き・・・。
 総ちゃんが好き・・・。」
だって、お尻を叩かれるのは総ちゃんじゃなきゃ嫌だ・・・。
ゆうちゃんや侑也に叩かれても、苦痛だけしか感じないもん・・・。
「かわいいなぁ。」
いきなり抱き起こされてキスをされた・・・。
もっと叩かれると思ってたから、心の準備ができてなくてなんだか恥ずかしい・・・。



その後、久しぶりに誰にも邪魔されることなく、総ちゃんと濃密な時間を過ごした・・・。

2005年11月02日(水) 10時32分22秒 公開
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■作者からのメッセージ
ペット続き!?えっちシーンを省いてしまったわ・・・。


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