日常茶飯事<next>39−3
お昼はいらないって言われても、作らないわけにはいかないよねぇ・・・?
僕だけが食べるのも何だか・・・だし・・・。





お昼までまだ時間があるし、どうしていいかわからずにリビングでぼ〜〜〜っとしてたら、総ちゃんが入って来た。
「総ちゃん・・・。」
やっぱりご飯食べてくれるのかな。
僕としてはお仕置きされるより、全く構ってもらえなくなる方がずっと悲しい・・・。
「・・・これから出かけるから。」
「出かけるの?
 仕事は終わったの?」
締め切りを明日に延ばしてもらう必要なんてなかったんじゃ・・・?
「瀬奈も一緒に出かけるんだよ。
 早くスーツに着替えてきて。」
「ス、スーツ!?」
僕も一緒にって、一体どこに出かけるわけ?しかもスーツまで着て?
「俺も用意してくるから、着替えたら声かけて。」
「う、うん・・・。」
平日の昼間から、スーツを着てどこへ行く気?





十数分で着替え終わって、総ちゃんの車に乗り込んだけど・・・。
「ねぇ、どこへ行くの?」
「ランチを食べに。」
「へ?」
スーツ着てランチ!?
「そのあと部屋を取ってあるから、明日の朝までゆっくり過ごそう。」
「あ・・・。」
明日の朝までって・・・。
「由奈は!?」
今日も明日も普通に学校があるんだよ!?
「由奈は勇一郎に頼んであるから心配しなくていいよ。」
「なんだ・・・。
 でも・・・ゆうちゃんには借り作るんだね・・・。」
「・・・そんなツッコミはしなくていいよ。」
あ、ちょっと怒ってる。

由奈のことだから、急に二人で出かけたら不審に思わないかな・・・。
それに本当に急だったから、片付けも何もしてこなかったよ・・・。



「どこまで行くの?」
都心に向かってるのはわかってるけど・・・。
「Lロイヤルホテル。」
って、確か1泊が何十万とか何百万の、超高級ホテルじゃない!!
だからスーツなわけ?
「すぐにチェックインできるホテルを探すのに、思ったより時間がかかったよ。」
「わざわざ探したの?」
事前に予約してあったんじゃなく?
「うん、物書きの人たちは、締め切り前によく利用するからね。
 だから作家仲間や編集さんたちに当たってみたんだ。」
「ふーん・・・。」
でもやっぱり、どうしてそんな超高級ホテル・・・。







まだこんな時間か・・・。
ロビーに戻って腕時計を確かめてみた。
レストランには時計がないし、あんな静かな雰囲気の中で食べてたら、時間の感覚が・・・。
「部屋のキーもらってくるから待ってて。」
「うん。」
って、そういえば、どうして昼間からホテルの部屋!?
それもラブホじゃなく、こういう超高級ホテル・・・。

「あんまりキョロキョロしない。」
「ご、ごめん・・・つい・・・。」
総ちゃんを待ってる間、平日にどんなお客さんが来るんだろうと気になって・・・。
「行くよ。」



「・・・・・。」
ここって最上階なんだけど・・・。
「どうしたの?」
「だって・・・最上階って、1泊がすっごく高いんじゃ・・・。」
スウィートルームとかなんとかって。
「そんなの気にしなくていいんだよ。」
「わっ。」
総ちゃんは僕の肩を抱くと、そのまま部屋に向かって歩き出した。

「わぁぁ・・・。」
テレビとかで見ていても広いって思うのに、実際に見てみると更に広い。
「ほら、突っ立ってないで入って。」
「う、うん・・・。」
床には一面に毛足の長い絨毯が敷かれていて、調度品もアンティーク調ですごく重厚感のある部屋だ。
「上着はその辺に置いて、これに着替えて。」
「え?」
総ちゃんはベッドの端に座ると、持って来たカバンから紙袋を取り出した。
「何これ・・・。」
「Tシャツだよ。
 瀬奈はスーツって柄じゃないし、お仕置きをするとシワになってしまうかもしれないしね。」
「・・・お仕置きって・・・あの時、終わったって言ったじゃない。」
「確かに言ったけど、あれは家でのお仕置き。」
「えぇっ!?」
まさかお仕置きのためだけにわざわざホテルへ来たんじゃ・・・。
「早く着替えてよ。」
「・・・上だけ・・・?」
紙袋の中にはTシャツだけが入っていた。
「だって、下なんてどうせ脱がすんだし、邪魔なだけじゃない。」
「やだ・・・。
 お仕置きのために着替えるなんて嫌・・・。」
「嫌じゃないよ、おいで。」
「ひゃ・・・。」
総ちゃんは僕の腕を引っ張ると、自分の横へ座らせた。

「総ちゃん!?」
総ちゃんは手際よく僕のネクタイを解くと、シャツのボタンを外していった。
「なんだ、中にTシャツ着てるじゃない。」
「う、うん・・・。」
高校生くらいの時からYシャツ着る時は、いかにもインナーっていう下着じゃなく、普段着てるTシャツを着るようになった。
「白無地って味気ないけど、お尻の赤さが際立つからこのままでいいか・・・。」
「なっ・・・。」
何を勝手に納得してるのさ!?
「ズボンも脱いで。これが一番シワになりやすいんだから。」
「ぅわ・・・。」
横に座っていた僕を膝に引き倒すと、手際よく今度はズボンを脱がせた。

「そ、総ちゃんのズボンだってシワになるよ!?」
僕が膝でジタバタすれば、僕の体重がかかって・・・。
「大丈夫だよ。そんなに安物じゃないから。」
「・・・・・。」
何だか、僕のスーツが安物って言われてるような・・・。
確かに全国展開してるチェーン店って買ったスーツだけどさ・・・って、そこじゃなくて!!
「やだよ総ちゃん!!お仕置きなんてやだっ!!」
僕にも少なからず非はあるけど、それ以上に総ちゃんの嫉妬心が原因で、どうして僕が必要以上にお仕置きをされなきゃなんないのさ!?
「瀬奈がアイツと一緒にいた時間は、お仕置きする時間より、もっと長かったじゃない。」
「そんなのへ理屈だよ!!」
「瀬奈は小さい頃、いつもへ理屈を言ってたじゃない。」
そんな昔のことを持ち出さないでよ!!

「痛っ!!
 総ちゃんやだっ!!」
ズボンを脱がされて、総ちゃんも上着を脱いだからそろそろ叩かれると思ってたけど、予告なしに叩かれるのは心の準備が・・・。
だからって予告されるのも嫌だけど・・・。
「痛いっ!!やめて・・・総ちゃん!!」
「やめてって、まだ3発しか叩いてないよ。」
「だって・・・痛っ。
 朝からいっぱい叩いたじゃない。」
まだ何となくヒリヒリしてるのに!!
「それとこれは別。」
そんなぁ・・・。



「総ちゃ〜〜〜ん・・・もう嫌だぁ・・・。」
何だってこんなとこへ来てまで、お仕置きをされなきゃなんないんだよ・・・。
「まだダメだよ。」
「もう反省したよ・・・。」
「それはわかってる。」
わかってるのにどうして?
「痛い!!痛いってば!!総ちゃんっ!!」
なんだかんだ言って、手は一向に緩めてくれる気配はない。
「でも・・・こうすれば良くなるよね?」
そう言って総ちゃんは、腰を押さえていた左手を、下腹部に滑り込ませてきた。
「や、やだ・・・総ちゃん・・・。」
ちょっと触られただけなのに・・・。
「すぐに大きくなるのに、嫌なことないでしょ。」
「だって・・・。」
ペニスを扱かれながらお尻を叩かれるのって、痛いって思う気持ちと、気持ちいいって思う気持ちが入り乱れて、どうしていいかわからなくなってしまう・・・。

「んっ・・・痛・・痛い!!」
お尻は痛いのに、ペニスの方は気持ちいい・・・。
「瀬奈、まだ出しちゃダメだよ?」
「う・・・ぅん・・・。」
それでも出そうになってしまう・・・。

「まだダメって言ってるのに・・・。」
僕が何度もイキそうになるからか、総ちゃんはお尻を叩く手を止め、僕を抱き起こした。
「仕方ないな、ちょっと待ってね・・・。」
大きな手の平が、腕が、僕の体を包み込む。
僕から総ちゃんの首に手を回しキスをした。



そのキスも次第に深いものに変わり、再び総ちゃんの手が僕の下腹部を弄る。
それと同時に僕の唇を離れた総ちゃんの舌は、僕の鎖骨をゆっくりなぞってゆく。
くすぐったいような、何とも言えない心地よさに耐え切れず、首に回していた手に力を込めた。
「どうしたの?」
総ちゃんが意地悪く耳元で囁く。
いつもよりずっと甘い声。
「ぅ・・・ん。何でも・・・なぃ・・・。」
面と向かって気持ちいいなんて、恥ずかしくて言いにくい・・・。
「これ、好きでしょ。」
総ちゃんが、僕の乳首の先を舌先で、転がすように舐めてくる。
「そ・・なこと、な・・・あっ!!」
何とも言えない心地よさが快感に変わっていき、僕は無意識に総ちゃんの体を引き寄せた。
「前からでも大丈夫?」
「ぅん・・・。」
多分、大丈夫・・・。
ゆっくり、総ちゃんのペニスが僕の中に入ってくる。

「あんっ、・・・はぁ・・あ・・ぅっ、・・・気持ち・・いい・・・。」
総ちゃんの、首に回した手に髪が絡みつく。
昔はあまり触れたことのなかった髪・・・。
「あ・・あんっ、総ちゃん・・・も・・と・・・。」
「瀬奈・・・。」
もっと、呼んで。
甘いその声で、僕の名前を。

「あ、あ、あ、・・・んっ!!」
「あ・・・ぅんんっ、はぁ・・・あぁっ。」
「瀬奈・・・すごくかわいいよ・・・。」
「ほ・・んと?」
「ああ、すごくかわいい・・・愛してる。」
「・・・僕も・・・。」
もっと言って・・・。
僕の名前を呼んで・・・。

「やぁっ・・・もぅ・・・ダ、ダメぇ、出ちゃう!!」
「もう、ね・・・。じゃあ、今イかせてやるから。」
今まで以上に総ちゃんの動きは激しくなり、僕がイッた瞬間、意識が遠のいていく感じがした。



「今日は瀬奈にしては随分積極的だったね。」
放心状態で、ベッドに寝転ぶ僕の髪を撫でながら、総ちゃんが言った。
「そ、そんなこと・・・ないよ・・・。」
改めて言われると恥ずかしいじゃない・・・。
「まだまだ時間はあるから、あとで2回戦やろうね。」
「もぅ・・・やだ・・・。」
「瀬奈は受身なんだから、そんなに体力消耗しないでしょ。」
「お尻・・・痛い・・・。」
「やっぱり前からはキツかったんじゃない?
 今度はローションをたっぷり・・・。」
「そっちじゃない・・・。叩かれた方・・・。」
セックスのたびにお尻を叩かれるなんて嫌だ。
「ああ・・・。
 大丈夫、今度はちょっとだけにするから。」
「やだっ。」
やっぱり叩かれるんじゃない。
「だって瀬奈はそうした方がよりよく感じるじゃない。」
僕の隣に横たわって甘い声で囁いてくる。
「やだよぉ・・・。」
この声にいつも騙されるのに、嬉しいようなくすぐったいような気分になって、思わず総ちゃんの胸に顔を伏せた。






2007年06月21日(木) 21時32分57秒 公開
■この作品の著作権は如月 深雪にあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
やっと『39』が終わった。3まで行くとは思ってなかったから長かった・・・。
服は間、間で脱いでます。脱いでるはずです。(笑)その辺の描写は省いてるので・・・気にしないように。


<<戻る
作品編集PASSWORD   編集 削除