日常茶飯事72
最近はカードゲームが流行っていて、昨日そのカードの新しいバージョンのパックが出た。
でも、お小遣いがあまり残ってないから、2パックしか買えない・・・。
総ちゃんに言えば、お小遣いくれるかなぁ・・・?



家の近くまで帰って来た時、コンビニに総ちゃんが入って行くのが見えた。
「総ちゃん!!ただいまっ!!
 ねぇ、何買いに来たの?僕も何か欲しい。」
うまくいけば、カードを買ってもらえるかも。
「何がいい?
 でも1つだけだよ。」
「えぇ〜〜〜っ!?1つだけ?10円のガムでも?」
「・・・じゃあ200円まで、ね?」
200円かぁ・・・。
カードのパック、150円だから1パックしか買ってもらえないな。
遠足のお菓子でも300円まで買えるのに・・・。

「そのカード買うの?」
座り込んでカードを選んでると、店内を一周してきた総ちゃんが、僕の頭の上から声をかけた。
「うん、選ぶから待っててね。」
レアなカードが入ってるパックは、他のと色々微妙に違いがあるらしいけど、僕にはよくわからない・・・。
「そのカードって、この前デッキとかって言うセットで買ったじゃない。」
「あれだけじゃダメなの!!
 他のと組み合わせて強化しないと、勝負した時に負けちゃうんだから。」
組み合わせも色々あって、僕が集めてるのはドラゴンのデッキ。



本当は2パック欲しかったけど、わがまま言ってコンビニで怒られたら嫌だから黙ってた。
「総ちゃん、涼一の家の近くのおもちゃ屋さん、箱で買うと2割引になるんだって。」
涼一は昨日買ってもらったんだって自慢してた。
それにシークレットのカードも入ってたって・・・。
「うん?何が?」
「さっき買ったカード!!
 1箱に24パック入ってるんだ。」
箱で買ったら、レアなカードも絶対ゲットできるし、総ちゃん買ってくれないかなぁ・・・。
「ふーーーん・・・。」
「まとめて買った方が得なんだよ?」
「そんなにいっぱい必要ないでしょ。」
「でも、いっぱいある方が、デッキ作りやすいもん。」
「そんなのすぐに飽きるんだから・・・。」
なんだか声がだんだん低くなってきてるような・・・。
「でも・・・。」
「買わないよ。」
やっぱり声が怒ってる・・・。
「・・・・・。」
これ以上ねだっても怒られるだけで、買ってくれそうにない・・・。

「・・・今日は宿題ないの?」
「・・・あるけど・・・。
でも・・・侑也と涼一とで遊ぶから・・・宿題は夜やる・・・。」
今日は3人でカード買いに行くんだ。
「門限までに帰ってくるんだよ?」
「うん、わかってる・・・。」



おやつを食べてから遊びに行こうと、キッチンへ行ったら、テーブルの上に総ちゃんの財布が置いてあった。
総ちゃんはもう書斎に戻ったから、暫くはこっちに来ないはずだ。
「・・・・・。」
財布を開けたら1万円札がいっぱい入っていた。

悪いことだってわかってるけど、どうしてもカードが欲しくて、1枚だけ抜き取った。
それにいっぱい入ってたから、1枚くらいなら気付かないかも知れないし・・・。
僕はカードと財布を入れたかばんを持つと、涼一の家に向かった。
カードを買いに行くコンビニは、涼一の家から一番近いから、待ち合わせは涼一の家なんだ。



涼一の家は今の時間、お父さんもお母さんもいないから、勝手に上がっていいんだ。
「こんにちはー。上がるね。」
侑也はもう来てるみたいで、玄関に侑也の靴があった。
「さっきコンビニの前通ったら、もうカード売り切れてたから、侑也と違う店に行こうって話してたんだ。」
あのコンビニ、自分でカード選べるから人気あるのかなぁ・・・。
さっき総ちゃんと行ったコンビニも自分で選べるけど、他のお店は選べないようになってるんだ。
「そうなの?
 じゃあ箱で買えるおもちゃ屋さんに行こうよ。」
「うん・・・。
 何、瀬奈箱買いすんの?」
「まーね。」
1パック150円で1箱に24パック入ってて、2割引だから・・・1箱いくらだっけ?
でも・・・やっぱり全部使うのはマズイよね?





1万円で3箱買えたけど、急にカードがいっぱい増えたらバレるかも知れないから、1箱だけにしておいた。
でも、欲しかったレアなカードが入ってたから嬉しい。
「瀬奈、おかえり。」
「ぅわっ、総ちゃん!!」
どうして玄関で待ってるの!?
「門限・・・まだ過ぎてないよ・・ね?」
それなのに待ってるってことは、バレちゃったのかなぁ・・・。
「聞きたいことがあるからリビングへおいで。」
「ま、待って・・・。」
僕が上がる前に腕を引っ張られちゃったから、うっかり靴のまま廊下に上がりそうになった。



引き摺られるようにリビングへ連れてこられて、総ちゃんの斜め前に座らされた。
この場所は、すぐに総ちゃんの膝に乗せられる位置にある。
「単刀直入に聞くけど、テーブルの上に置いてあった俺の財布からお金盗ったよね?」
「し、知らない・・・。
 中沢さんじゃないの・・・?」
じっと顔を見つめられて、僕は思わず俯いた。
「知らないことないでしょ。
 それに中沢さんは、今日はお休みだよ。
 かばんの中見せてごらん。全部使ったの?」
「・・・やだ・・・。」
かばんの中見られたら、盗ったのがバレちゃう・・・。ってもうバレてるみたいだけど・・・。
「・・・仕方ないね。」
「やっ・・・。」
総ちゃんは僕の腕を引っ張ると、自分の膝の上に引き倒してズボンに手をかけた。
「嫌だっ!!やめて・・・ごめんなさい!!」
「何が“ごめんなさい”なの?」
お尻を叩かれるのが嫌で、とっさに謝ったから、まだ何も考えてない。
「・・・えと・・・お金を盗ったこと・・・。」
バレちゃってるから、早く謝っといた方がいいかも・・・。
「他には?」
「え・・・。
 えぇっと・・・。」
そんなこと言われても、門限は過ぎてないし、お金を盗ったことしか・・・。
「・・・えっと・・・。」
「わからないの?
中沢さんに濡れ衣を着せようとしたこと。
前にも中沢さんのせいにしようとしたよね。」
言われてみれば、そんなことがあったかも・・・。でも、よく覚えてない・・・。
「ご、ごめ・・・ごめんなさい・・・。」
「それにお金のことも最初、知らないって言ったよね?」
「ごめんなさい!!」
どうしよう・・・。
お金を盗ったことだけでも、すごくいっぱい叩かれそうなのに・・・。
「嘘ばっかりついて。
 バレないと思ったの!?」
総ちゃんはそう言って、僕のズボンと一緒にパンツを引き下ろした。
「ぅ・・・わぁぁーーーんっ!!
 やだぁっ!!嫌だぁーーーっ!!」
お仕置きされるのはわかってたけど、でもやっぱりイザとなると、すごく怖くて手足をバタバタさせちゃう。
「嫌ぁぁーーーっ!!ごめんなさいーーーっ!!」
でも、どんなに暴れても、しっかり押さえ付けられてるから、逃げ出すことなんてできない。
「何度も嘘をつくし、お金を盗るのもこれで何度目かな。」
言い訳はよくするけど、嘘をついてるつもりなんてないのに・・・。
「うぇぇ〜〜〜っ・・・えっく・・・ごめんなさい・・・。
 もうしない・・・。もうしないからやめて〜・・・。」
「その言葉も何度も聞いてるよ。
 何度もお仕置きしてるのに効果がないんじゃ、もっといっぱいお仕置きが必要みたいだね。」
「嫌っ!!嫌だぁ〜〜〜っ!!」
いつもいっぱい叩かれてるのに、それ以上なんてやだぁ・・・。
「お金を盗ったら、その金額に応じた数を叩くことにしたんだ。」
そ、そんなこと、いつ決まったの!?
「1円につき1発ね。
 今回は1万円だから・・・。」
えぇぇっ〜〜〜!?
「うわぁーーーんっ!!やだやだやだぁっ!!」
そんなに叩かれたら死んじゃう・・・。
僕は思い切り足をバタバタさせた。
「こら!!おとなしくしなさい。」
「痛いっ!!」
総ちゃんは僕の両足を自分の右足で押さえ付けると、最初の1発を叩いた。
「総ちゃん・・・やだ、痛い!!やめて!!」
1発目の痛みが治まらないうちに、次の2発目、3発目を叩かれた。
「やぁ・・・痛ぁい!!
 やめて総ちゃん・・・痛いっ!!ごめんなさぁい!!
 僕・・・2880円しか使っ・・・痛ぁーーーいっ!!」
全部使ってないのに、1万円分も叩かれるなんて・・・。
「じゃあ2880円分だね。」
ってことは、2880発!?
「やだやだやだーーーっ!!10円にしてーーーっ!!」
あれ?それでもいっぱい叩かれる?
「くっ・・・。」
「嫌ーーーっ!!
うぇぇ〜〜〜ん・・・。
 やめてぇ・・・もうしないからぁ・・・。」
「ちゃんと反省したらやめてあげるよ。」
「痛ぁーーーいっ!!」
総ちゃんは僕を抱え直すと、さっきより強く叩き始めた。



もう随分叩かれてる気がするんだけど、まだやめてくれないのかな・・・。
「総ちゃ・・・ごめんなさいっ。
 やだ、やめて・・・やだぁ!!痛い!!・・・や・・あっ・・・痛いぃっ!!」
本当に2880円分叩かれるかも・・・。
「総ちゃぁ〜〜〜ん・・・。
 ホントにもぉしないよぉ・・・。痛ぁーーーいっ!!」
お尻がジンジン痺れて、痛いんだけど、痛くないように感じたりしてる・・・。
「瀬奈はいつも口先だけじゃない・・・。」
さっきより優しい言い方になったから、もうやめてくれるかも・・・。
「本当に・・・しないからぁ〜・・・うぇぇ〜〜〜ん。」
「・・・来月のお小遣いはナシだよ。いい?」
「ふぇっ・・・う、ぅん・・・。」
お仕置きが終わるんなら、お小遣いがなくてもいい・・・。

総ちゃんはパンツとズボンを戻すと、やっと膝から下ろしてくれた。
「ふぇぇ〜〜〜・・・痛いよぉ〜・・・・。」
お尻がヒリヒリして動けないよ・・・。
「ほら、涙拭いて。」
「えっく・・・ふぇ・・・。」
「俺は夕ご飯の用意してくるから・・・。」
総ちゃんはティッシュで僕の涙を拭うと、キッチンへ行ってしまった。
そういえば、お仕置きの途中で、総ちゃんが笑ったような気がしたんだけど、気のせいだったかなぁ?

2009年01月31日(土) 00時07分55秒 公開
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■作者からのメッセージ
相変わらずセリフが多いです。(苦笑)
思いのほか長くなってしまった・・・。


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