日常茶飯事70
もうすぐお正月だ。
お正月は実家に帰省するけど、その前にこの家の大掃除を済ませたいと思ってる。
もっとも、ほとんどの部屋は中沢さんが丁寧に掃除をしてくれているから、俺がするのは書斎と寝室くらいだけど。
リビングは瀬奈と一緒に片付けるとして、瀬奈が自分の部屋を一人で片付けられるかどうか・・・。

今まで何度も掃除をしろって言ったのに、一向に片付ける気配はないし、それどころか更に散らかってるんだよね。
掃除のやり方がわからないとかじゃないはずなんだ。
俺が引き取ってから、何度も一緒に掃除をしたんだから。





「総ちゃん、遊びに行ってくるね!!」
今日は中沢さんが休みで、昼ご飯の片付けをしていたら、キッチンへ瀬奈が勢いよく駆け込んできた。
「部屋は片付けたの?」
今日までに片付けるように言ってあるのに。
「そんなの夜するよ。」
どうしていつも先延ばしにするんだろう・・・。それでもって、夜になったら眠いとか言って結局次の日になったりするんだから。
「夜なんて片付けられるわけないでしょ。」
「片付けられるよ!!」
掃除だけでなく、他の事だって先延ばしにしてできた例(ためし)がない。
「遊びに行きたいなら、まず部屋を片付けなさい。」
「そんなことしてたら遊ぶ時間がなくなっちゃう。」
「遊ぶ時間がなくなるくらい散らかってるんじゃ、夜に片付けられるわけないでしょ。」
徹夜して片付ける気?
「でも約束したもん!!遊びに行きたいっ!!」
いつ約束したんだろう?冬休み前かな・・・。それとも電話でもしたのかな。
「急用ができたって断ればいいじゃない。」
「総ちゃん、嘘ついちゃダメって言ってるくせに。」
それはそうだけど・・・。
「“嘘も方便”って諺(ことわざ)があるでしょ。」
「やだっ!!夜やるから遊びに行くっ!!」
「だから片付けたらって言ってるじゃない。
 いい加減にしないとお尻叩くよ!?」
双方とも同じ言葉の繰り返しで埒が明かないから、つい常套手段に出た。
でもお尻を叩いてまで片付けさせるのも・・・とは思うけど・・・。
「総ちゃんのイジワル〜〜〜ッ!!」
「瀬奈!!」
泣いてはないものの、キッチンを飛び出して自分の部屋へ走って行った。

やれやれ・・・。
少しは片付ける気になったかな?
それとも、そんな気分じゃなくなったかな・・・?



あれから1時間か・・・。
ちょっとは片付いたかな。
気になって覗きに行くことにした。

「瀬奈、ちょっとは片付いた?」
ドアを開け、中の様子を覗いてみた。
「あ・・・総ちゃん・・・。
 うん、片付けてるよ?」
でも・・・あきらかに前より散らかってるんだけど・・・?
それに今、マンガを読んでたじゃないか。
「瀬奈・・・。
 マンガ読みながら片付けてるの?」
「うん・・・。
 読みかけのマンガが出てきて、つい・・・。」
「そんなじゃ、いつまで経っても片付かないよ?」
ベッドの枕元の、目覚まし時計を瀬奈に手渡した。
「えぇっ!?もう、こんな時間!?
 遊びに行く時間がなくなっちゃう!!」
時計を手に取り、文字盤に目をやった瀬奈は、読みかけのマンガを放り出し部屋を片付け始めた。
「ふぅ・・・。
 これじゃ、いつになっても終わりそうにないね。」
今読んでいたマンガは、本棚の整理をするために全部取り出したみたいだ。

「これで・・・片付いたもん・・・。」
マンガを本棚に戻しただけじゃないか!!
「床が見えないくらい散らかってるんだけど?」
片付ける前よりひどくなってるのに、どこが片付いてるって言うんだ!!
「僕はこの方が落ち着くんだもん・・・。」
だからって、散らかり具合に限度ってモンがあるだろ・・・。
「少しくらいは散らかっててもいいけど、瀬奈の部屋は散らかりすぎだよ。
 これじゃあ勉強もできないじゃない。
 せめて机の上と床は整理整頓しなさい。」
少しくらいは大目に見るとしたって、これはちょっと・・・。

でもまぁ、飽き性の瀬奈のことだから、しばらく様子を見て手伝ってやろうかな。
それまで俺は、来年分の仕事でも始めよう。
「瀬奈、俺は書斎にいるから、何か用があったら声をかけてね。」
「・・・うん・・・わかった・・・。」
瀬奈は後ろを向いたまま、気のなさそうな返事をした。



「瀬奈、おやつ食・・・。」
あれ?瀬奈がいない・・・?
晩ご飯の下ごしらえのついでに、おやつを食べさせようと部屋を覗いたら、相変わらず散らかったままで、瀬奈の姿はなかった。

トイレにでも・・・じゃなさそうだな。
いつも着ているコートがなくなってる。



はぁぁ〜〜〜・・・。
玄関を覗いたら案の定、運動靴がなくなっていた・・・。
片付けを放り出して遊びに行ったな・・・。
玄関のドアもゆっくり開けられると、まったく気付かないからね。
だからって幼児じゃあるまいし、わざわざ探しに行くわけにもいかないし、帰ってくるのを待つかな。





この時期の門限は5時だから、もうそろそろ帰ってくるはずだけど・・・。
小説をパソコンのワードに打ち込みながら、画面右下の時計に目をやった。
多分、こっそり帰ってくるだろうから、よく注意しておかないと気付かないかもしれない。
それとも玄関で待ち構えておこうかな。

「ん?」
そんなことを考えていたら、玄関のドアが開いたような音がした。
「瀬奈?」
書斎のドアを開け、声をかけた。
「ぅわっ!?」
やっぱり遊びに行っていたのか・・・。
窓や裏口から帰ってこなくてよかった。
「おかえり。
 門限は守れたみたいだね。」
守れてなかったら、その分もお仕置きしないといけなくなる。
「そ、総ちゃん・・・。
 仕事・・・してたんじゃなかったの・・・?」
「してたよ。
 でもずっと書斎にこもってたわけじゃないからね。」
俺が仕事をしていれば、遊びに行ってもばれないと思ったの!?

「ところで、遊びに行くのは片付けてからって約束じゃなかった?」
「だって・・・遊ぶ時間・・・なくなっちゃうもん・・・。」
また言い訳か・・・。どうして“ごめんなさい”が言えないんだ・・・。

「こっちへおいで。」
「や、やだ・・・。」
俯いたまま立ち尽くしている瀬奈の手を引くとリビングへ向かった。

「総ちゃん・・・やだ・・・やだぁ!!」
リビングに近づくにつれ、ジタバタ暴れ始めた。
「嫌じゃない。
 片付けないと、お尻を叩くって言ってあったでしょ。」
「やだぁ〜〜〜っ!!」
「・・・瀬奈・・・。」
どうしてここで座り込むんだ・・・。
「ひゃ・・・!?」
「別にリビングじゃなくてもお尻は叩けるからね。」
リビングまでもう少しだけど、このまま廊下でお仕置きを実行することにした。
「や、やだぁ!!やめて!!」
瀬奈を抱え込んでズボンごとパンツを引き下ろすと、立て膝をついた上に引き倒した。
さっき引いていた瀬奈の手はとても冷たく、体も冷え切っている。
「約束は守らないし、黙って遊びに行ったお仕置きをしないとね。」
「や!!総ちゃ・・・!!痛ぁいっ!!」
いつもより手加減してるのに、お尻も冷え切ってるから、かなり痛そうだな・・・。
手形がくっきりついちゃったよ・・・。
「お仕置きなんだから痛いに決まってるじゃない。」
でも今日は少し大目に見ようと思ってる。
「やぁぁっ・・・痛い、痛い!!」
それでもある程度は痛い思いをしてもらわないと。

「わぁぁ〜〜〜ん!!痛ぁ〜〜〜いっ!!」
瀬奈がジタバタするから、ズボンもパンツも抜け落ちてしまった。
「黙って遊びに行くから心配したんだよ!?」
「だって・・・わぁ〜〜〜ん・・・遊びたか・・った・・・だもん・・・。」
お仕置きをやめるタイミングを引き出したいのに・・・。
「心配したって言ってるのに、だってじゃないでしょ!!」
少し強く叩いてみる。
「だってぇ・・・。
 うわぁ〜〜〜ん!!ごめんなさい〜〜〜!!」
やっと言えたか・・・。
「で、いつ片付けるの?」
「ふぇぇ〜〜〜ん・・・。よ、夜・・・。」
「本当に夜片付ける?」
「う、うん・・・。
 ふぇっ・・・痛いよぉ〜・・・。」
「じゃあこれでお終い。
 晩ご飯食べたら、片付けるの手伝ってあげるよ。」
いつもより、ほんの少し短い時間でお仕置きを終え、瀬奈を膝から下ろし、脱げてしまったパンツとズボンを穿かせた。

2008年02月14日(木) 11時17分56秒 公開
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■作者からのメッセージ
時期外れなネタですみません・・・。(汗)
それに、何度も使ってるネタのような気も・・・。

かなりの時間を空けて書いたから、読み直しはしてるけど、どこかおかしいかも・・・。


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